冥王星が衝 2005年6月14日

遠い天体、冥王星

 太陽系最果ての惑星、冥王星。しかしながら、冥王星は小天体を含めると最果てな存在ではないことや、セドナなどと比べて、冥王星は果たして惑星と呼べるのかなど、いろいろと話題の多い天体ですが、実は「つるちゃんのプラネタリウム」の観測ガイドで冥王星を取り上げるのは今回が初めてです。取り上げなかった理由はいろいろあるのですが、やはり遠すぎて見えないというのが一番の理由でしょうか。(注:冥王星は現在は惑星でなく、準惑星に分類されています)

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ホゲ: ホンマは、取り上げるのが面倒くさかっただけなんやろ。
つる: あれれっ、バレてた?
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 なんといっても、冥王星の軌道は地球−太陽間の40倍(39.5天文単位)もある上に、冥王星の半径は1195Kmと、月の1738Kmよりも小さいので、その光も弱くかすかなものとなってしまいます。

 そんな冥王星ですが、6月14日には衝を迎えてほんのチョッピリですが、いつもより明るく輝きます。楕円のきつい冥王星の軌道上にあっては、比較的内側に入り込んでいることもあり、地球との距離は29.9天文単位。それでも、その明るさは14等しかありませんので、見るだけでも口径が30cm以上の天体望遠鏡が必要となります。何を隠そう、つるちゃん自身も、一度も冥王星を見たことがありません。どなたか、見せていただける方はおられませんかあ??
 

2005年6月14日21時 東京での南東の空のようす
2005年6月14日21時 東京での南東の空のようす