金星が西方最大離角 2006年3月25日

最大離角だが高度はさっぱり

 1月13日に内合となった金星は、その後明け方の東天へまわって次第に太陽から離れてきました。そして3月25日には西方最大離角を迎え、太陽から最も離れて観測しやすくなります。

3月25日日の出  南東の空で光る木星
西方最大離角の頃、明け方の金星

 3月25日は西方最大離角となり、太陽との離角は46度32分なんて言ってみても、残念ながら今年の金星は高度がサッパリ高くなりません。下の絵からもわかりますように、日の出時刻時の高度で言い表すと、せいぜい25度止まりです。金星の離角が地平線に対して垂直方向に離れるといいのですが、地平線に対して斜め方向に離れると、「離角は大きくても高度は高くならない」ということになります。

 金星は3月頃には南東の空に見えていますが、次第に真東の方へと移動していきます。

日の出時刻における金星の位置変化
日の出時刻における金星の位置変化

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子: 父さん、今年の金星の高度はサッパリなんだって。つるちゃんのプラネタリウムに書いてあったよ。
父: そういえば、最近のお前の成績もサッパリだな。
子: ガーン!!
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