小さな満月 2007年4月3日

満月が小さいってどういうこと?

 4月3日には今年一番の小さな満月が見られます。満月って一番大きいんじゃないの? そう言われそうなのですが、確かに月の満ち欠けという意味では満月は一番満ちた状態で、大きな月ということができます。しかし、ここでいう小さな満月とは、月の見かけの大きさ(視直径)が小さいという意味です。

 このように書くと、「えっ。満月はいつも同じ大きさじゃなかったの?」 と言われそうですね。でも実際には、月の見かけの大きさはたえず変化しています。これはもちろん、月の軌道が円軌道でないためで、地球と月の距離が一定していないことによります。

 そんなわけで、同じ満月といっても年間を通すと、大きな満月になったり小さな満月になったりします。月の見かけの大きさが変化するからこそ、日食の時に皆既日食になったり金環食になったりするのですね。

どの程度大きさが違う?

 下の絵は今年最も小さな満月となる4月3日の満月と、今年最も大きな満月となる10月26日の満月を比較したものです。こうして見ると、結構大きさに違いがあることがわかりますね。最も小さな時の視直径は29.6分で、最も大きな時は34.0分ですから、約15%も大きさが変化していることになります。

 今年4月3日の満月をご覧になり、半年後の10月26日の満月と大きさを比較してみるというのはいかがでしょうか?

2007年4月3日の月(小さな満月)
2007年4月3日の月(小さな満月)

2007年10月26日の月(大きな満月)
2007年10月26日の月(大きな満月)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ホゲ: お前、半年もたって月の大きさの違いがわかるんか。
つる: うっ。
ホゲ: まさか、自分でわからんくせに「比較してみるというのはいかがでしょうか?」なんて書いてるんとちゃうやろな。
つる: え〜。ま〜。その〜。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


つるちゃんのプラネタリウム トップへ戻る 天体観測ガイド2007年へ戻る