西の空が大にぎわい 2007年7月17日

薄明の中で4天体が集まる

 7月1日には金星と土星が0.7度あまりまで接近しました。その後、両者の間隔は次第に広がってきていますが、7月17日には両者の間へ月齢2.5の細い月がやってきます。しかも当日は、月から約0.5度離れたところにしし座の1等星レグルスもいて、夕方西の空は大にぎわいとなります。

 しかし残念なことに、これを見ることができるのは、空がまだ完全に暗くなりきっていない薄明中の出来事です。下の絵は東京における日の入りから約40分後の西空です。空はまだまだ明るい状態で、肉眼で確認できるのは月と金星だけかもしれません。双眼鏡をお持ちの方は月のすぐ右上に、レグルスが見えることを確認しましょう。月から少し離れた右側やや下方向には、0等の土星も見ることができます。

 薄明の中でどこまで見えるのか、一度挑戦してみる価値はありそうです。

2007年7月17日 日の入り40分後の西空
西の空で月、金星、土星、レグルスが集まる


月、金星、土星、レグルス付近の拡大図
月、金星、土星、レグルス付近の拡大図


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