金星が内合 2007年8月16日

金星が内合

 今年に入ってからは宵の明星として私たちをたのしませてくれた金星でしたが、8月16日には内合となり、太陽と同じ方向に見えるので観測できなくなります。その後金星は夜明け前の東天へ移ります。金星などの内惑星は、地球から見て太陽と同じ方向に見えるパターンが2種類ありますが、このうち地球に近い側に内惑星がある場合を内合とよんでいます。ゴチャゴチャ言うよりも、下の絵を見ていただいた方がわかりやすいかもしれませんね。

 夜明け前の東天に移った金星はドンドンと高度を上げていき、日の出時刻における高度は9月上旬に20度、10月上旬には40度に達します。きっと明けの明星として、また私たちを楽しませてくれることでしょう。

2007年8月16日 金星が内合となる頃 太陽系のようす 
2007年8月16日 太陽系のようす


日の出時刻における金星の位置
日の出時刻における金星の位置

水星が外合

 ついでの話になりますが、金星が内合となる前日15日には、水星が太陽の向こう側にやってくる外合となります。その後水星は夕方西空へ移りますが、高度がサッパリ高くならず観測にあまり適しません。

日の入り時刻における水星の位置
日の入り時刻における水星の位置


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