日の出前の低空で月と金星が並ぶ 2008年4月5日

先月以上に悪条件

 先月も夜明け前の低空で、3月6日に月と金星が近づきましたが、4月5日には再び月と金星が近づきます。しかし、金星は6日9日の外合に向けて太陽へ近づきつつあり、先月よりもさらに条件が悪くなっています。

 下の絵は日の出の約20分前、東京における東の空のようすです。月は非常に細くて左斜め下方向が直径の3%光っているに過ぎませんし、金星の高度は2.3度しかありません。いくら金星が−3.9等で明るいとはいえ、日の出を20分後にひかえた超低空とあっては、肉眼で見えるとは思えません。明るくなった空を背景にして、双眼鏡を使ってどこまで見えるか挑戦してみたいところです。両者の間隔は3.3度ほどですから、7倍くらいの双眼鏡でしたら視野の半分くらいの間隔が開いているといった感じでしょうか。

 直後に日の出をひかえているだけに、間違って太陽を直接見ないようにように注意してくださいね。

日の出20分前 東の空のようす
日の出20分前 東の空のようす


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