金星が東方最大離角 2009年1月15日

東方最大離角となる周期が長い金星

 昨年の後半以降、次第に太陽から離れてジワジワと高度を上げてきていた金星ですが、2009年1月15日には太陽から東の方へ最も離れる東方最大離角になります。東方最大離角といえば1月4日に水星が東方最大離角になりましたが、水星よりも金星の公転周期が地球に近いため、なかなか最大離角になるタイミングがありません。前回の東方最大離角でいうと、水星は2008年9月11日でしたが、金星は2007年6月9日までさかのぼります。前回の東方最大離角との日数差を計算すると、水星、金星でそれぞれ115日、586日で、この数字は会合周期115.88日、583.92日によく一致していることがわかります。

 それはともかく、金星は日の入り時刻頃には南西の空、高度40度ほどの高さに見えます。日の入り時刻に最も高度が高くなるのは、東京の場合で1月下旬から2月上旬にかけてですが、高度は42度くらいで1月15日と大差はありません。下の絵は日の入りから2時間ほど経過した金星ですが、それでも高度20度くらいの位置に見ることができます。この後も1時間40分ほど見えますから、ピカピカと明るい金星の輝きを長時間楽しむことができます。

西南西の空で見やすくなった金星
西南西の空に見える金星

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