水星と土星が近づく、金星も近い 2009年10月8日

水星と土星が0.3度まで大接近

 10月6日に水星が西方最大離角となり、観測条件が最高の状態となりました。その2日後の10月8日には、水星に土星がわずか0.3度まで近づきます。さらにその上方には金星もひかえています。これら3者が最も近づくのも10月8日で、5.8度の間に3つの惑星が並びます。この前後は3つの惑星が接近を繰り返しますから、連続して観測すると面白いでしょう。

 下の絵は日の出から40分前の空のようすですが、夜明けの低空での現象だけに、肉眼ではちょっと苦労するかもしれません。双眼鏡を用意しておかれたほうが良いと思います。両者の上方には明るい金星が光っていますから、これを目印にしながら、双眼鏡を使って探してください。

 最も接近した頃で0.3度の間隔ですから、天体望遠鏡で100倍くらいの倍率をかけても同一視野で捉えることができます。半月状の形に見える水星と、ごく細い環の土星が見える・・・、と書きたいところなのですが、実際はかなり低空での観測となりますから、地球の大気の影響をもろに受けて観測は難しいでしょう。

 なお、この後土星は13日から14日にかけて、金星と0.5度まで近づきます。

日の出40分前、水星と土星が接近したようす
大接近した水星と土星。金星も近くに見える

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