ガリレオ衛星の相互食 2009年10月

 今月も木星のガリレオ衛星が何度か相互食を起こします。衛星が別の衛星の影に入る場合、両者は見かけ上離れた位置にあることが多いので、実際に観測される際には衛星の位置関係に注意してください。また下の絵では、掩蔽の場合に衛星の重なり具合が実際とは逆になっている場合がありますから、こちらも注意してください。

 今月に入って条件の良い相互食が減ってきました。最も減光幅が大きいのは10月7日に起こる相互食で、イオの影にエウロパが入るというもので、55%減光します。その他にも7件の相互食が起こりますが、いずれも減光量は小さく、唯一10月14日に起こるものが33%減光します。今月10月はこの2件を取り上げます。

10月7日 イオがエウロパを隠す

 第二衛星エウロパが第一衛星イオの本影に入って部分食になります。

 日時 10月7日 18時33.9分
 減光量 55%
 継続時間 7.3分

10月14日 イオがエウロパを隠す

 第二衛星エウロパが第一衛星イオの本影に入って部分食になります。なお、この少し前となる18時55.3分にはイオの本体がエウロパを隠し、14%減光します。

 日時 10月14日 20時56.1分
 減光量 33%
 継続時間 6.3分


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