水星に月が接近して見つけやすい 2009年12月18日

 水星は太陽に一番近いところを回る惑星です。それだけにいつも太陽の近くにいて、なかなか見ることができません。12月18日にはそんな水星へ、月が1度弱まで近づきます。しかも翌日19日が水星の東方最大離角ですから、水星は太陽から最も離れた位置にきています。したがって、この時期としては水星は最も観測しやすい状態にあります。

 下の絵は日の入りから30分後、南西の空のようすです。この時期の太陽は真西よりも南側へ寄っていますので、水星も西というよりも南西の空に見えます。この日はちょうど月が水星のすぐ右隣に見えますから、いつもと違って月を目印にすることができて、水星を探しやすいと思います。

 ただ、下の絵では日の入りからまだ30分しか経っておらず、周囲は少し明るい状態です。しかも高度は10度を切っていますから、地球大気による減光を受けて、だいぶ見づらくなります。肉眼では厳しいことも十分に考えられますから、できるだけ双眼鏡を使って水星を探すようにしてください。

 まだ水星を見たことがない方は、ぜひこの機会に水星を見つけてくださいね。

西の空の低空で水星と月が接近



月の形


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