土星がおとめ座で西矩 2009年12月26日

条件が良くなってくる土星

 火星が東の空から昇る頃、その下側に位置するおとめ座付近には、土星が控えています。下の絵は12月26日の夜中1時頃、東の空の様子です。赤い火星の下側で、土星が東の空から昇ってきています。

 土星はこの日、西矩となります。西矩とは、惑星が太陽から西側へ90度はなれた位置へやってくることです。西矩の頃の惑星は、真夜中に東の空から昇ってきます。

 今後土星は、東の空から昇ってくる時間が次第に早くなります。それとともに地球との距離が少しずつ縮まってきます。土星は比較的遠い所にある惑星なので、距離にそれほど大きな変化はありませんが、それでも次第に条件が良くなってくることに違いはありません。木星が夕方の西空で次第に低くなり、観測条件が悪くなってきているだけに、これからの天体観測は土星に注目が集まることでしょう。

夜半過ぎ、東から昇ってきた土星

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