最後のプレアデス星団食　2010年1月25日

当分見られなくなるプレアデス星団食

　プレアデス星団、日本名すばる。おうし座にあって、冬になると肉眼でも見ることができる大きな星団ですが、２００５年から月に隠される現象が何度も起こってきました。しかし、それも２０１０年１月２５日が最後。月の通り道がプレアデス星団から外れてきて、これ以降は２０２３年までプレアデス星団食は起こらなくなります。

　今回は月の暗部から潜入しますから観測がしやすく、月の高度が高い位置での現象となるなど好条件がそろっていますから、ぜひとも観測しておきたい２０１０年の天文現象のひとつです。

　プレアデス星団の星たちが次々と月に隠されていく様子を詳しく天体観測するためには、やはり天体望遠鏡が必要となります。天体望遠鏡なら、月の暗部へ次第に星が近づいていき、パッと消える神秘的な瞬間を観測することができます。星が明るくて観測しやすい、おうし座２３番星、おうし座η星（アルキオーネ）、２７番星が月に隠されるようすを下の絵に示しておきましたので参考にしてください。

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