火星がしし座のレグルスに接近 2010年6月7日

0.8度強まで接近

 火星は5月15日に東矩となって日の入り頃に南中するようになりましたが、その後も観測条件は悪化して次第に太陽へ近づいています。といっても小型の天体望遠鏡ではすでに手に負えないくらい小さな姿になっていますから、火星の天体観測時期はすでに終了しているといえます。

 そんな火星は星座間をどんどん移動しています。そんな折、6月7日にしし座の1等星レグルスへ0.8度強まで近づきます。火星の明るさは1.2等星で、一方のレグルスは1等星の中では最も暗い1.4等星です。両者はほとんど同じような明るさですが、火星は独特の赤い色をしているのですぐに見分けがつきます。

 下の星図のように、前後数日間は接近した状態にありますから、接近の様子を楽しむことができます。また、日にちを開けて観測すると、火星が星座間を移動している惑星であることがハッキリと確認できるでしょう。

レグルスに接近する火星

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