小惑星ジュノが衝、マッサリアも明るい 2011年3月12日

8.8等でしし座の足元

 ジュノといえば4大小惑星の一つで、1804年にドイツの天文学者ハーディングによって発見されました。直径が240Kmと小さいのであまり明るくありませんが、条件が整うと7等台まで明るくなります。今年は3月12日にしし座の足元付近で衝となり、8.8等まで明るくなります。この明るさは口径50mm程度の双眼鏡でも空が暗い場所からなら見える明るさですが、街中からでは苦しいでしょう。3日ほど間隔を開けて観測し、天体が移動していることが確認できればジュノであることに間違いありません。近くには20番小惑星マッサリアも同じくらいの明るさで見えますから、いっしょに見ておいてください。ジュノは3月23日頃にしし座σ星、マッサリアは3月23日にτ星に近づきますので目印にするとよいでしょう。

ジュノと地球の位置関係



衝を迎えるジュノの位置



3月12日以降、100日間のジュノとマッサリアの移動経路

関連記事
  なし



つるちゃんのプラネタリウム 天体観測ガイド2011年