月が金星と水星に近づく 2011年5月1日

 2010年5月に起こる惑星集合は、5月1日に月が金星と水星に近づくところから始まります。4月の末頃から、もともと水星と金星は近い位置にありました。5月1日はここへ月がやってきますが、間隔が結構開いていますので、接近と呼べるほどではありません。東京では1時45分に金星へ5.8度まで近づいて、その後6時15分に水星へ6.7度まで近づきます。

 下の星図は日の出から30分前における東天のようすです。ほぼ真東の方向に細い月が見えており、左下方向が光っています。金星と水星は地平線に近い低い場所にあり、月からは右下方向に見えます。まもなく日の出をむかえるだけに空はだいぶ明るくなってきています。明るい金星はともかくとして、1等級の水星を肉眼で確認するのは苦しいですから、双眼鏡を準備されておくことをおすすめします。月と金星と水星の位置関係を頭にたたき込んでおいて、丹念に探しましょう。

 なお、この日は火星と木星が最接近します。間隔は0.4度しかないという大接近ですが、低空である上に周囲が明るいので、双眼鏡を使っても難しいかもしれません。木星は明るいのでこれを頼りに、こちらも挑戦されてみてはいかがでしょうか。




関連記事
  2011年5月 4惑星が東天に集合!



つるちゃんのプラネタリウム 天体観測ガイド2011年