月が木星と火星に近づく 2011年5月2日

 昨日に続いて5月2日は月が木星と火星に近づきます。東京から見た場合、木星に最も近づくのは0時32分で間隔は4.9度。火星に最も近づくのは0時51分で間隔は4.5度です。しかしこの時間帯は、まだ地平線上に昇っていません。実際に見ることができる夜明け前には、もう少し間隔が開いています。

 下の星図は日の出から30分前における東天の様子です。火星は木星と重なるように描かれていて見にくくなっています。木星と火星はかなり低空にあり、実際に見つけるのは難しいかもしれません。木星は−2等級の明るさがありますから双眼鏡を使えば大丈夫でしょう。しかし火星は方は、1.3等の明るさしかありませんから、双眼鏡を使っても厳しいかもしれません。また、目印となるはずの月も昨日よりも一段と細くなっていて、全体の2%しか光っていません。こちらも弱々しい光で、モヤがあったりすると肉眼で見つけるのは危ぶまれます。ということで今回の3者の接近はちょっと難物といえそうです。




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