金星がプレアデス星団に大接近 2012年4月3日から4日

 惑星は星座間を日々移動しています。その間に恒星や他の惑星、月などさまざまな天体と出会っては離れていきます。金星もまた、その例外ではありません。4月3日から4日にかけて、プレアデス星団という大きな星団に、最接近時には0.5度を切るところまで近づきます。プレアデス星団といえば、おうし座にある大型の散開星団で、すばるという和名で親しまれています。肉眼でもボーッとした光の塊に見え、普通の視力の持ち主ならば、6、7個の星を数えることができるでしょう。

 金星とプレアデス星団は、下の星図のように大接近します。肉眼でも素晴らしい眺めとなりますが、双眼鏡を使えば星団の微恒星まで見えてきて、まばゆいばかりに輝く金星との対比が美しいでしょう。もし、4月3日や4月4日に見られなくても、ガッカリしないでください。前後2日間ほどは接近した状態が続きますから、晴れた日に目を向けていただければと思います。

日の入りから約2時間後、西空の様子
2012年4月3日から4日にかけて、金星がプレアデス星団に近づく。夕刻、西空に注目


金星の経路、拡大図
プレアデス星団の近くを通り過ぎていく金星の移動経路

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