月が木星、金星、アルデバランに近づく 2012年7月15日から16日

 7月1日に金星と木星が近づき、7月9日には金星とおうし座のアルデバランが接近しました。その名残りのような状態が今も続いており、金星、木星、そしてアルデバランが集まった状態にあります。ここへ7月15日から16日にかけて月が近づき、見ごたえがありそうです。天体が集まってゴチャゴチャするため、下に示した星図はいつもより少し拡大したものとしました。

 まず7月15日ですが、この日は3天体の上方から月が近づきます。3時頃、東の空で低い位置を見てみましょう。最も離れているのは月と金星で、10度以上も間隔が開いています。4天体が比較的狭い範囲に集まっている、といった感じでしょうか。月齢は25.1ということで、月齢4に相当するような三日月形です。

7月15日は、上から順に月、木星、アルデバラン、金星の順に集まる
7月15日に夜明け前の東天で集まる4天体

 翌日の7月16日になると、月が金星の左隣へやってきます。最も間隔が開いているのは月と木星です。やはり10度以上の間隔がありますから、この日もなんとなく集まっているような印象でしょう。月齢は一つ大きくなって26.1となり、前日よりもちょっぴり細くなります。

7月16日は、上から順に木星、アルデバラン、月、金星の順に集まる
7月16日は月が金星の左側へ移動してくる

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