9月22日となる秋分の日 2012年9月22日

9月23日以外は33年ぶり

 秋分の日といえば毎年9月23日だと思われているかもしれません。確かに最近は毎年9月23日が続いていたのですが、2012年の場合は9月22日が秋分の日となります。秋分の日が9月23日以外の日になるのは、1979年以来33年ぶりのことです。

 秋分の日は1948年に制定されて施行開始されましたが、当時は9月23日だけでなく9月24日という年もありました。その後1979年を最後に24日というケースはなくなり、23日だけになりました。これが32年間続いていたのですが、2012年は久しぶりに23日以外が秋分の日になります。

秋分の日の決まり方

 どうして秋分の日が年によって違うのかというと、理由は秋分の日の決まり方にあります。太陽が秋分点とよばれる方向にやってくるタイミングを秋分とよび、秋分が起こる日を秋分の日としています。下の星図では赤い横線で示された天の赤道と、黄色い斜め線で示された天の黄道が交わる点が秋分点です(180度離れた地点には春分点があります)。暦と天文(天体の運行)は密接な関係があるのです。

 2012年の場合だと、あと11分で日付が変わる9月22日23時49分に秋分が起こります。このため秋分の日は9月23日ではなく9月22日となります。下の星図では秋分点の上に太陽が重なっていることがわかります。

秋分点に太陽がやってきたときの星図
天の赤道と天の黄道の交点に太陽がやってくる

変化する秋分の日

 しかし秋分のタイミングは、うるう年の関係で変化します。このため今後しばらくは、9月22日が秋分の日になる年が4年に一度現れます。

 さらに、4年に1度のうるう年だけで調整できない補正もあります。これは、うるう年を挿入しても4年で45分ずつずれていくというものです。この効果のために、33年間続いた9月23日の秋分の日が2012年に崩れてしまうことにつながっています。

将来の秋分の日

 日本の祝日は暦要項というものが官報によって公報されることによって正式に決まります。広報されるのは毎年2月1日で、翌年分が決められます。しかし、先に書きましたように、太陽の動きから将来に秋分の日となる日付を予測することができます。フリーソフトのつるちゃんの天文カレンダーを使って、2200年までに起こる秋分の日の日付を調べてみましょう。

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つるちゃんのプラネタリウム 天体観測ガイド2012年