木星が衝 2012年12月3日

 このところ日が沈んで少したってから東の方角を見ると、妙に明るくて金色に輝く星がすぐに見つかります。この星は恒星ではありませんで、惑星の木星です。木星は12月3日に衝となって観測条件が良くなります。もっとも、木星は視直径が大きい惑星だけに観測がしやすく、地球との距離もあまり変化しないことから、天体観測しやすい期間が長く続く惑星となっています。

衝となる頃、東京から20時に見える木星の位置

 ところで、衝とは惑星が太陽の反対側にやってくるとこで、この頃に地球へ最も近づきます。しかも太陽から180度離れていますので一晩中観測することができ、二重の意味で観測に好条件です。下に示した太陽系の図をご覧になれば、なんとなくおわかりいただけるのではないでしょうか。

木星と地球と太陽の位置関係

 冬場は気流の状態が悪い日が多くなり、像が安定しない上に寒さも厳しくなります。観測は大変かもしれませんががんばりましょう。

関連記事
  2011年10月29日 木星が衝



つるちゃんのプラネタリウム 天体観測ガイド2012年