月と土星が近づく　2013年2月3日から4日

　土星は4月29日に起きる衝に向けて次第に観測条件が良くなってきています。最近では夜明け前を待たずして土星が昇ってくるようになりました。そんな土星に、2月3日から2月4日にかけて月が近づきます。今回最接近する時間は、東京の場合で17時28分となっており、3.7度まで近づきます。

　しかしこの時間帯は、土星は地平線下にあって見えません。したがって、実際に観察できるのは、もう少し間隔が開いてしまった時間帯になります。2月3日なら夜明け前、2月4日なら月と土星が昇ってきた直後が最適な時間になります。

　下の星図は間隔が狭い方の2月4日2時頃を表示しています。月と土星が縦に並んでいることがわかります。月齢は22.9、輝面比は0.49ということで、月はちょうど半月形をしています。月のクレーターを見るのに適した月齢ですから、天体望遠鏡をお持ちの方は、土星と月と両方をご覧になると、楽しさ倍増でしょう。

2月4日2時頃、南東の空で月と土星が縦に並んだようす

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