舟形をした三日月 2013年3月14日

 今月3月14日の夕方は、月齢2.6の三日月が見られます。今回の三日月は月の下側が光る舟形をしているのが特徴です。「えっ。三日月といえばいつも同じ形をしているんじゃないの?」 そう思われるかもしれませんね。月齢が同じなら光る部分の割合はあまり違わないのですが、光る方向は毎回異なります。

 三日月の画像をご覧ください。3月14日の場合は、下方向からやや右側が光っていることがわかります。月が光るのは、もちろん太陽光を反射しているからです。逆にいうと月が光る方向に太陽があるはずです。ですから19時頃の太陽は、月から見て下方向やや右側に位置することになります。

下側が光る三日月(3月14日)

 次に19時の星図をご覧ください。黄色い線は太陽の通り道、天の黄道を示しています。日没後の太陽は、天の黄道を延長した地平線下にありますので、月から見ると下側からやや右側にあたります。月の形が舟形をしているのも当然でしょう。これが9月になると、三日月の形が一変します。さて、どんな形になるのでしょうか? 半年後をお楽しみに。半年も待てない方は、下の関連記事をご覧ください。


3月14日19時頃 三日月と天の黄道

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