金星とレグルスが接近 2013年7月22日

 金星は内合となるタイミングを除いてほとんどの期間、東へ移動しています。当然この間に多くの天体と出会いますが、7月22日にはしし座の1等星レグルスに1.1度まで接近します。ただ今回の接近では、レグルスは太陽に近づきつつあることから、夕空の薄明が残る中での観測を強いられます。

 下の星図は日の入りから50分が経過した西空のようすです。-3.9等で光り輝く金星の左下にレグルスがあります。レグルスは1等星の明るい恒星とはいえ、薄明中の低空で肉眼で見つけるのは骨が折れそうです。できるだけ双眼鏡を使われた方が良いでしょう。

低空で金星とレグルスが近づいたようす

 金星とレグルスとの距離が1度以上ありますから、天体望遠鏡の場合は低倍率にして視野を広げても、同一視野におさまるかどうかといったところです。また、100倍以上の倍率をかけて金星を拡大しても、以前と変わらず相変わらず丸みを帯びた形をしています。しかしよく見ると、まん丸ではなく、少しだけ欠け始めていますから、この点に注目してください。

望遠鏡で見た金星の形

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