小惑星のジュノが衝 2013年8月1日

 ジュノといえば、セレス、パラス、ベスタとともに、4大小惑星の一つに数えられる大きな小惑星です。といっても小惑星の中では大きいというだけで、直径は234Kmにすぎません。このため他の惑星と違って暗く、肉眼で見つけることはできません。そんなジュノが8月1日に衝を迎えて9.0等まで明るくなり、見つけるチャンスです。空が十分暗い場所からなら双眼鏡でどうにか見つけられる明るさです。しかし、ちょっと光害があったりすると双眼鏡では難しく、天体望遠鏡が必要になりそうです。

 ジュノは今、みずがめ座に見えます。といっても、わし座との境界付近です。東から西へ移動する逆行中で、衝になった直後にわし座へ入ります。実際に探される際は、みずがめ座のε星からたどるのがよいでしょう。下に詳しい星図も掲げておきましたので参考にしてください。明るさが9等と暗いうえに、たとえ天体望遠鏡で見たとしても、見え方は恒星と何ら変わりません。ですからそれらしい天体を見つけても、「ジュノだ!」と確信するのは難しいかもしれません。そんなときはスケッチするなどしておき、数日後に位置がずれていることを確認しましょう。

南東の空でみずがめ座の端に見えるジュノ

ジュノが移動する経路の拡大図

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