金星が東方最大離角 2013年11月1日
金星は今年の2013年3月26日に起こった外合以降、日没後の西空で見えています。しかし、半年以上が経った今も、いまひとつ人目につきにくい状態が続いています。下に示した金星の経路図のように、日没時刻の高度を20度くらいにキープしたまま、いっこうに高くなる気配がありません。年末になって、ようやく25度に達するかどうかといったところです。
そんな金星ですが、11月1日に東方最大離角を迎えます。最大離角の頃には太陽から最も離れることから、通常では高度が40度くらいに達し、強烈な輝きに目を奪われるのですが、今年はそうもいきません。日没後に低い位置で、なんとなく申し訳なさそうに控えめに光っている感じがします。しかも西の空ではなく、南西の方角に見えますから、この点でも今年の場合は、少し例年とは違っています。
金星は年末から年始にかけて、見かけの大きさや形が大きく一気に変化します。天体望遠鏡をお持ちの方は、金星の満ち欠けを天体観測できる最大のチャンスですから、見逃さないようにしてくださいね。詳しくは楽しい金星観測のページをご覧ください。
11月1日に南西の空で見える金星
日の入り時刻における金星の経路
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