水星が東方最大離角 2014年1月31日

 水星は太陽から最も離れる最大離角が年間を通して全部で6回起こります。このうち最初の最大離角が1月31日に起こります。そして今回は太陽の東側へ離れることから、東方最大離角とよばれています。

 さて、日没から40分が経過した頃、西南西の方角をご覧ください。高度が10度足らずの低い位置で、-0.5等の明るさで光っているのが水星です。-0.5等で1等星より明るいといっても、薄明中の話です。周囲はまだ明るくて見づらい状態ですから、もう少しだけ時間がたって、空があと少し暗くなった頃がねらい目です。

 空の透明度が悪いときは肉眼だと難しいこともありますから、双眼鏡を用意しておかれたほうが良いでしょう。昨年のパンスターズ彗星やアイソン彗星をきっかけに購入された方がおられるかもしれませんね。水星観察では双眼鏡が役立ちますから、お忘れきようにお願いします。薄明の空を背景に、プツッと光る星が見つかれば、それが水星です。

日の入りから40分後に水星が見える位置



日の入り時刻に見える水星の位置変化

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