月と木星が近づく 2014年6月1日

 木星といえば金色に輝き、畏怖堂々とした姿を思い浮かべます。しかしこのところ、夕方の西空で高度が下がってきて人目につきにくくなっており、なんとなく元気がなさそうに思えます。最近はそんな木星ですが、6月1日は月が近づいて人目をひきそうです。といっても最も近づく14時台でも東京で5.7度の間隔ですから、接近としては大したことはありません。下の星図のように20時ごろですと、間隔は6.2度と、さらに広がっています。月齢は3.7の三日月で、木星はその右上に見えます。

 次回近づく6月29日は、条件が悪くて観測するのが難しいですから、実質的に夕方に両天体が近づいた様子が見られるのは、今回で見納めといってもよいでしょう。少し間隔が開いていますが、この機会に楽しんでおいてくださいね。

20時頃、西空のようす



月の形

関連記事
  2014年3月10日 月と木星が近づく

つるちゃんのプラネタリウム 天体観測ガイド2014年