土星が東矩 2014年8月5日

 土星は5月11日に衝となってから、見やすい時間帯に活躍してきましたが、8月5日に東矩を迎えます。東矩とは、惑星が太陽の東側へ90度離れた位置にやってくることです。下に示した太陽系の図をご覧になると、太陽、地球、土星が作る角度が90度になっており、東矩であることがわかります。
 

太陽系のようす

 東矩の頃は、日の入り頃に惑星が南中します。「つるちゃんの天体出没時刻表」で作成した下のグラフを見ると、土星の南中は日の入りよりも1時間弱ほど早くなっています。これは、夏場は日の入り時刻が遅いためです。

 今後土星は沈む時刻がどんどん早くなっていき、それとともに観測条件が急速に悪化します。今年の土星観測も残りが少なくなってきましたから、今のうちに思いっきり観測しておきましょう。

東京における土星の出没時刻グラフ

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つるちゃんのプラネタリウム 天体観測ガイド2014年