月と土星と火星が緩やかに集まる 2014年8月31日から9月1日

 8月25日から26日にかけて、火星と土星がてんびん座で並んだのは記憶に新しいところです。それから間もなく、8月31日から9月1日にかけて月が近づいて、夕方の南西方向がにぎやかになりそうです。各天体の間隔は下表のようになっています。

天体 20時の間隔(東京)
8月31日 9月1日
月と土星 4.9度 8.1度
土星と火星 4.7度 5.1度
火星と月 8.4度 5.6度


8月31日

 8月31日の20時ごろに南西方向を見てみましょう。左から順に火星、土星、月の3天体が、「へ」の字形に並びます。それぞれ5度ほど間隔が開いていますから、まばらに並んだ印象です。明るさは火星が0.6等で、土星は1.0等です。月齢は5.9と三日月よりも太く、右下方向が輝いています。

8月31日20時ごろ

9月1日

 翌日の9月1日になると、月が上方へ上がってきます。3つの天体は、月と土星を底辺とした二等辺三角形のような形をしています。昨日に続いて間隔が開いていますから、まばらな印象は変わりません。月齢は一つ上がって6.9となり、半月に近い形です。

9月1日20時ごろ

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