金星が外合 2014年10月24日

 今年の金星は夜明け前の東天にいましたが、今ひとつ存在感に欠けていました。というのも高度がサッパリ上がらず、異様なまでに光輝く金星を目にする機会が少なかったからです。結局高度は上がらずじまいで、10月24日に外合を迎えてしまいます。

 合とは惑星が太陽と同じ方向へやってくることですが、地球よりも内側の軌道を回る内惑星の場合、合は内合と外合の二つ存在します。つまり、太陽よりも手前で地球に近い位置で合となった場合は内合で、太陽を挟んで地球から遠い位置で合となった場合は外合となります。下に示した太陽系の図をご覧ください。今回の場合、地球から見た金星は、太陽よりも向こう側にあって遠い位置にいますから、外合ということになります。

 この後しばらくすると、金星は夕方の西空に姿を現します。しばらく低空でじっとしていますが、年が明けて2015年になると一気に高度を上げてきます。こうなると人目に付きやすくなりますから、来年は堂々と輝く金星を見る機会も増えそうです。

地球と金星と太陽の位置関係

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