月と木星が近づく 2014年11月15日

 2014年も月と木星の接近の記事を何度か取り上げてきました。しかし、東京から観測することを前提にすると、2014年は月と木星が5度以内に近づくことは一度もありませんでした。そして、11月も同じことが言えます。

 月と木星が最も近づくのは11月14日23時ごろですが、このときの間隔は5.4度です。下の星図のように両天体が昇ってきた15日1時ごろでは5.5度で、わずかに間隔が広がっています。月は半月で、ちょうど半分だけが光っています。明るい天体が接近した様子を観察するのは楽しいものですが、間隔が開いている分、少し見ごたえに欠けるところがあります。

 このペアは来年後半まで、5度を切らない接近が続きます。しかし、2015年の10月から年末にかけては両天体の間隔が狭まってきて、見ごたえのある接近が楽しめるようになるでしょう。

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