今年最小の満月 2015年3月6日

 近年、大きな満月が見られるときはスーパームーンといって話題になります。しかし3月6日はその逆で、2015年で最も小さな満月となります。月の大きさが変わって見えるのは、もちろん月の公転軌道が円軌道ではなく、地球の中心と月の中心の距離が変化するからです。月が近くにあると大きく見えますが、遠くにあると小さく見える理屈は、おわかりいただけるでしょう。

 しかし、それだけではありません。月から見て日本(あなた)が地球の表側にある時と、裏側にある時とでは、月との距離が当然違います。時刻が進むと地球は自転しますから、あなたと月の距離はたえず変化しているのです。

 満月となる日に時刻を21時に固定し、この辺りを考慮に入れたうえで東京と月の距離を計算してみたところ、最も遠くなって小さな満月となるのは3月6日というわけです。反対に、今年最も距離が近くなる満月(スーパームーン)は9月28日です。月の大きさを絵で用意しましたので、見比べてみてください。

2015年で最小の満月



最大の満月

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