ガリレオ衛星の相互食 2015年4月

 2015年4月は先月と比べると、ガリレオ衛星の相互食が起こる回数が少なくなります。しかし、減光量が80%を超えるような条件の良い相互食が2回も起こりますから、観測のしがいがある月になりそうです。特に4月17日から18日かけては、短い時間に条件の良い相互食が2回続けて起こりますからオススメです。

4月2日 カリストがガニメデを掩蔽する

 ガニメデがカリストの本体に隠されて掩蔽(えんぺい)となります。この現象は24.1分間継続する部分食です。減光量は58%で、ガニメデは0.94等だけ暗くなります。

4月2日18時36.8分〜19時0.8分

4月3日 イオがエウロパを食する

 エウロパがイオの影に入って金環食となります。食は5.1分間継続し、このうち0.6分間だけ金環食となります。これによってエウロパは82%減光して、1.88等暗くなります。

4月3日19時7.0分〜19時12.1分

4月10日 イオがエウロパを食する

 エウロパがイオの影に入って金環食となります。食は5.2分間継続し、このうち0.7分間は金環食です。これによってエウロパは90%減光し、2.55等暗くなります。この減光率は、今回日本で見られるガリレオ衛星の相互食としては最大です。

4月10日21時21.1分〜21時26.3分

4月17日 イオがエウロパを食する

 4月10日と同じ組み合わせです。エウロパがイオの影に入って金環食となります。食は5.3分間継続し、このうち0.5分間は金環食です。これによってエウロパは83%減光し、1.90等暗くなります。

4月17日23時35.5分〜23時40.8分

4月18日 カリストがエウロパを掩蔽する

 エウロパがカリストの本体に隠されて掩蔽(えんぺい)となります。この現象は5.7分間継続する部分食です。減光量は51%で、エウロパは0.78等だけ減光します。

4月18日0時29.9分〜0時35.6分

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