金星と木星が0.4度まで大接近 2015年7月1日

 明るい惑星どうしの接近は見ごたえがありますが、金星と木星の組み合わせは格別なものがあります。それぞれ単独でも非常に明るくて存在感は抜群ですが、この2惑星が接近するのですから豪華絢爛。見ごたえがないはずがありません。

 そんな金星と木星の接近が、7月1日に起こります。今回は実際に観測できる20時ごろで22分角といいますから、0.4度を切る大接近です。-4.4度と非常に明るい金星のすぐ右上で、ピッタリ寄り添うように、-1.9等で金色に光る木星が見えるでしょう。

 もし7月1日に観測できない方も心配しないでください。下の表のように、6月29日から7月2日までの4日間は、1度を切る大接近状態が続きます。ご自分が観測できる日に挑戦しましょう。日別の位置関係も図示しておきましたので、実際に観測される際の参考にしてください。

日付 角度(20時)
6月26日 2度35分
6月27日 2度01分
6月28日 1度28分
6月29日 0度57分
6月30日 0度30分
7月1日 0度22分
7月2日 0度44分
7月3日 1度10分
7月4日 1度37分
7月5日 2度03分
7月6日 2度27分

日没後に大接近する金星と木星



金星と木星 1日間隔の位置変化(地平座標系)

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