2015年で一番のアルデバラン食 2015年11月26日
アルデバランの出現を見よう
アルデバランといえばおうし座の1等星ですが、2015年はアルデバランが月に隠される天文現象、アルデバラン食が起こります。東京では7月13日、10月2日、11月26日に見られますが、11月26日は最も条件が良いものです。
今回のアルデバラン食は、東京と新潟県を結ぶ線よりも北側では潜入と出現を観測することができますが、これよりも南側では潜入を観測することはできません。また、九州よりも南側では月の出の時刻が遅いため、残念ながら潜入と出現いずれも観測することができません。
東京ではほぼ月の出のタイミングで潜入が起こります。しかし、月の高度は0.4度しかなく、観測するのは困難でしょう。実際に観測できるのは下の星図のように、アルデバランが出現するタイミングです。月の高度は10度ほどありますから、先に見られた2回と比べると条件はまずまずといえます。
出現の瞬間には、月の西側からアルデバランがパッと飛び出してくるのが観測できるでしょう。しかしながら26日が満月ということもあって、月と恒星の明度差が非常に大きく、天体望遠鏡を使わないと観測するのは大変かもしれません。
観測地 | 潜入 | 出現 | ||
時刻 | 高度 | 時刻 | 高度 | |
札幌 | 17:18 | 5度 | 18:10 | 14度 |
東京 | 17:09 | 0度 | 18:01 | 10度 |
大阪 | 17:10 | − | 18:00 | 6度 |
福岡 | 17:11 | − | 18:00 | 2度 |
東京でアルデバランが出現する頃
月に対するアルデバランの位置
(札幌、仙台、東京、金沢、大阪、広島、福岡、那覇)
今後のアルデバラン食
今後、東京で見られるアルデバラン食を一覧表にまとめました。直近では2017年7月20日まで全部で9回起こりますから、結構頻繁に見られますね。しかしそれ以降は、17年後の2034年まで見ることができなくなります。
日付 | 最大食となる時刻 |
2016年2月16日 | 16:19 |
2016年5月8日 | 19:03 |
2016年7月2日 | 14:39 |
2016年9月22日 | 08:55 |
2016年11月16日 | 02:56 |
2017年1月10日 | 00:35 |
2017年4月1日 | 19:21 |
2017年5月26日 | 13:32 |
2017年7月20日 | 09:16 |
2034年3月25日 | 12:20 |
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