1月25日の早朝は、金星がM8、M20、M21の3天体に近づきます。この中で最も見ごたえがあるのはM8との接近でしょう。M8といえば、いて座の中にあって、条件が良ければ肉眼でも見ることができる大型の散光星雲です。干潟星雲のニックネームでも知られていますね。これに金星が2度まで近づきます。残念ながら天体望遠鏡では倍率が高くて同一視野で見るのは難しいですが、双眼鏡ならバッチリです。ぜひ双眼鏡を使ってご覧になってください。
また、金星はM20(三裂星雲)とM21(散開星団)にも近づきます。金星はM21の中に見えるといっても過言ではありませんし、M20との間隔は0.8度ほどです。広視界アイピースを使って低倍率にすれば、天体望遠鏡でも同一視野で見ることができるでしょう。