火星が衝 2016年5月22日

 火星は地球最接近に先だって5月22日に衝を迎えます。衝とは地球から見た外惑星が、太陽から180度離れた位置にやってくることです。下に示した太陽系の図では太陽、地球、火星がこの順で、一直線に並んでいます。

 単純に考えると衝の時に地球へ最も近づいてよさそうなものですが、火星は円軌道ではなく、少しひしゃげた楕円軌道です。このため、衝と地球最接近のタイミングは一致しません。太陽系の図を見るとわかりますが、日がたって地球と火星がもう少し右側へ進んだ方が、もっと距離が縮まりますね。実際に地球と火星が最も近づくのは、9日後の5月31日となります。

衝となる日、太陽と地球と火星の位置関係

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