火星が中接近 2016年5月31日

 2016年5月31日は火星が地球へ最接近します。地球と火星の距離は0.503天文単位まで近づきますが、今回は大接近まではいかずに中接近です。

 火星はおよそ 2年と2ヶ月ごとに地球へ接近します。しかし、火星の軌道は楕円であるために、火星がどの位置で地球へ近づくかによって、距離が大きく違ってきます。太陽系を表す軌道図をご覧いただければ、言っている意味がおわかりいただけるのではないでしょうか。

中接近となる5月31日の地球と火星の位置関係

 下の星図は5月31日の21時ごろ、南東の空のようすです。火星は空の中ほどよりも少し低い位置に見えます。異様に赤くて -2.0等という明るい星が、てんぴん座とさそり座の境界近くで見つかるでしょう。それが火星です。今回は中接近ということで、視直径は18.6秒と かなり大きくなっています。

5月31日21時ごろ、火星が見える位置