火星は4月17日に留となって以降、東から西へ動く逆行を続けてきました。その後、5月31日には地球最接近となって、話題になりました。そんな火星は6月30日に再び留となり、動く向きが変わって順行に戻ります。下の星図をご覧になると、その意味がおわかりいただけると思います。
留は火星の観測好機が過ぎつつあることを示す一つのサインです。実際 -2.0等もあった明るさは
-1.4等に落ちてきましたし、視直径も18.6秒から16.4秒まで小さくなりました。まだまだ観測好機は続きますが、終盤を意識する時期に差しかかってきましたので、今まで以上に火星観測に勤しみましょう。
2016年 火星の経路 |