新年明けましておめでとうございます。2017年の天文現象は、元旦に起こる火星と海王星の超がつく大接近でスタートします。
下の星図は東京で18時半ごろ、西の方角を眺めたようすです。明るい金星の上方に0.9等で赤く光る火星があります。火星から右下方向へ、わずか5分角離れたところに海王星があります。
1度=60分 ですから、5分といえば0.1度を切っていることになります。
最も接近した頃は1分角まで近づくのですが、この時間帯は少しだけ間隔が開いています。残念ながら海王星は8等級と暗いですから、観測するには天体望遠鏡が必要になります。
このように、元旦から超大接近が見られます。天体観測の事始めとして、天体望遠鏡を向けてみられてはいかがでしょうか。
夕方の西空で接近する火星と海王星 |
10倍に拡大して火星の経路を示した星図 |