水星が西方最大離角 2017年1月19日

 1月19日は水星が太陽の西側へ最も離れる西方最大離角を迎えます。
 
 水星は太陽系で最も内側を回る惑星ですから、いつも太陽の近くに見えます。したがって強い太陽光に邪魔をされて、観測しづらい状態が続きます。そんな水星ですが、最大離角になると太陽から離れてくれて、幾分観測しやすくなります。
 
 水星の西方最大離角は年間を通して3回起こりますが、条件は毎回異なります。水星を観測するためには離角だけでなく、日の出時刻における水星の高度が重要です。今回は高度が17度を超える日があり、日の出前に見える水星としては2017年で最も条件が良いものです。

日の出時刻における水星の位置と形の変化

南東の空で低い位置に見える水星

 上の星図は日の出からおよそ1時間前、南東の空のようすです。水星が低空に見えます。明るさは-0.1等ですが、周囲が明るくなり始めており、少しわかりづらいでしょう。低空ということもありますので、双眼鏡を使って観測した方が確実です。1週間後には月が近づきますから、自信のない方は1月26日もねらってみてください。

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