シリウスBが観測しやすい 2017年2月上旬ごろ

 シリウスといえば、太陽を除いて全天で一番明るい恒星です。そして、シリウスBはシリウスの伴星で、白色矮星として有名ですね。シリウスBの質量は太陽とほぼ同じなのに、大きさは太陽の60分の1しかありません。なんでも密度は水の40万倍にも達するのだそうです。
 
 シリウスBは地球からでも観測することができます。しかし明るさが8.4等しかありません。その上、主星のシリウスが非常に明るいため光度差が9.9等と大きすぎて、小望遠鏡では歯が立ちません。しかしシリウスBは、50年の長い周期で主星の周りを回っています。このため見かけ上の間隔が50年周期で変化します。2月の上旬ごろは10.8秒と、最も離れて分離しやすくなりますので、観測するには絶好の機会です。
 
 15cmクラス以上の天体望遠鏡をお持ちの方は、できるだけ気流が安定した日を狙って、シリウスBが分離できるか試してみられてはいかがでしょうか。

シリウスが見える位置

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