金星が最大光輝 2017年2月17日

 年が明けてからの金星は高度が上がってきて、日没後の存在感が増してきました。そこへもって2月17日に最大光輝を迎え、金星の明るさはピークに達します。その明るさは-4.6等といいますから相当なものです。もし仮に金星を1等星の明るさにすると、普通の1等星は6.6等という哀れな姿になってしまいます。金星の輝きがいかに素晴らしいか、おわかりいただけると思います。

 ところで金星は非常に明るいため、日中でも肉眼で見ることができると言われています。東京で12時ごろだと、太陽と金星の位置関係は下の図のようになります。金星は太陽から見て左側、やや高い位置にあります。太陽からの離角は40度くらいです。
 
 肉眼で日中に金星を見るためのコツは、太陽が直接視界に入らないようにすることです。視力に自信のある方は一度試してみられてはいかがでしょうか。

 この後金星は次第に高度を下げ始めます。3月に入ると下げ足を速めていき、3月23日に内合を迎えて観測できなくなります。宵の明星として楽しめる期間はあまり長くありませんので、今のうちに楽しんでおいてください。

関連記事
  2015年9月22日 金星が最大光輝