水星が東方最大離角 2017年4月1日

 4月1日に水星が太陽から東側へ最も離れる東方最大離角を迎えます。水星は最も太陽の近くを回る惑星ですから、いつも太陽の近くに見えます。普段は太陽の光に邪魔をされて観測しづらいですから、最大離角の頃をねらうのが水星観測の鉄則です。
 
 下の星図は、東京で日の入りから50分が経過した西の空を描いたものです。明るさは0等ということで明るいように思いますが、まだ空は完全に暗くなりきっていません。薄明の中で水星を探すことになりますので、時間帯によってはかなり見づらいでしょう。また星図での水星高度は、8度あまりしかありません。この後、どんどん高度を下げていきますので、西の方角が低空まで見通せる場所からご覧になってください。

日の入り時刻における水星の位置変化

 それから、日の入り時刻における水星の位置変化を調べてみると、高度が最も高くなる頃は 18度に達します。年間を通して条件が一番良いですから、この機会にぜひ水星をご覧になってください!

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