6月3日に金星が西方最大離角を迎えます。最大離角というと太陽から最も離れて見やすくなるのかと思いきや、夜明け前の東天で、相変わらず高度が上がっていません。
下の星図は東京で3時ごろ、東の空を眺めた様子です。日の出から1時間26分前ですが、薄明は既に2時40分から始まっています。にもかかわらず、金星の高度は9.4度と10度を切っています。西方最大離角といっても、あまり条件が良くないことがおわかりいただけるでしょう。
日の出時刻における金星の位置変化 |
日の出時刻における金星の位置変化の図を見ると、現在は30度を切っています。8月にかけて次第に高度を上げますが、それでも30度台半ば止まり。40度に達することなく8月後半に高度が下がり始めます。