9月1日と 2日の早朝に、金星がプレセペ星団に接近します。プレセペ星団といえば、かに座の中央部にあり、肉眼でもぼんやりと光って見える大きな星団です。
金星とプレセペ星団が最も近づくのは、9月1日の20時頃です。1.5度まで接近するのですが、地平線下で見ることができません。実際に最接近が見られるのは、9月2日の早朝になります。同様に、9月1日もかなり良い条件で接近を見ることができます。
東京で3時半頃だと、金星は10度そこそこの高度です。3時45分から薄明が始まりますから、あまり時間的な余裕はありません。
金星が見える位置 |
金星の経路(地平座標系) |
プレセペ星団は肉眼では、小さな雲の切れ端のように、ぼんやりとしか見えません。これは空が暗い場所での話で、市街地だと存在すらわからないかもしれません。しかし双眼鏡を使うと、プレセペ星団の小さな星が見えてきます。金星との接近は、肉眼よりも双眼鏡を使ってご覧になることをおすすめします。