3月4日の夕方、西空の低い位置で水星と金星が大接近します。
下の星図は東京で18時10分ごろ、西の方角の低い位置を眺めたようすです。水星と金星が横に並んでいます。間隔は1.1度しかありませんから大接近といってもいいでしょう。
この日、東京での日の入り時刻は17時38分で、日没から32分しか経過していません。空が完全に暗くなるのは53分後の19時3分ですから、空はまだ薄明が強く残った状態です。
-3.9等の金星はともかく、-1.2等の水星は見づらいことが予想されます。観測される際は双眼鏡を持って行かれた方がよいでしょう。
普段はなかなか見つけづらい水星ですが、この日は近くに明るい金星がありますので、水星を見つけるチャンスですよ。なお、3月19日は両天体に月が近づきます。間隔は広い目ですが、こちらも見ものです。