3月19日は二つの接近が同時に起こります。この日は水星と金星の間隔が3.8度まで縮まって最接近となります。さらにここへ、月が近づくのです。
星図は日の入りから39分が経過した西空のようすです。-3.9等の金星が低い位置に見えます。その右上へ3.8度離れたところに、0.5等の水星があります。薄明が強く残っていますから、もう少し遅い時間に見るか、双眼鏡を使用された方がよいでしょう。
さらに金星の左上をご覧ください。月齢1.8という非常に細い月があります。実際は意外と見えづらいですから、目を凝らしてよく見てください。金星との間隔は6.3度とだいぶ広い目です。
月の形 |
星座を基準にした水星と金星の移動経路(3日間隔) |
ここまで読むと、低空で条件が良くないように思われるかもしれません。しかし水星は、16日に東方最大離角を迎えたばかりです。水星を交えた接近としては好条件ですから、ぜひご覧になってください。