金星が東方最大離角 2018年8月18日

 8月18日は金星が太陽の東側へ最も離れる東方最大離角となります。
 
 最大離角は内惑星が太陽から最も離れ、観測条件が良くなるイメージがあります。しかし今回の金星は、観測がしやすい時期をとっくに過ぎています。日の入り時刻における金星の高度が最も高かったのは6月上旬頃です。その後はジリジリと高度を下げています。東京で8月18日の日の入り時刻は18時27分ですが、このときの金星の高度は21度しかありません。

前後2ヶ月間、日の入り時刻に金星が見える位置

 金星は10月25日が内合で、太陽と同じ方向へやってきますので、今後も条件が悪くなる一方です。しかしながら天体望遠鏡で観測すると、次第に細く大きくなっていく姿が観測できます。金星観測が一番楽しい時期ですから、天体望遠鏡をお持ちの方は金星に向けてみられてはいかがでししょうか。

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