7月31日に地球との大接近を果たした火星は、9月16日に近日点を通過します。
近日点とは、惑星が公転軌道上で太陽に最も近づく地点のことです。近日点で火星と太陽の距離は、ザッと2億キロ。逆に、最も遠ざかる遠日点での距離は2.5億キロですから、近日点と遠日点で太陽からの距離は、結構違いがありますね。
火星が太陽に最も近づく |
21時に火星が見える位置 |
この日の火星は21時ごろですと、南の空に見えます。大接近した頃と比べて明るさは1等暗くなり、-1.8等です。
それもそのはずで、5700万キロ台だった地球との距離は、7500万キロ台まで遠ざかりました。しかも輝面比が0.91ということで、地球から見た火星は9%ほど欠けています。その分だけ光度が落ちますから、暗くなるのもしかたありません。
ピーク時に24.3秒あった視直径も、18.5秒と小さくなました。火星観望期もそろそろ後半に入っているようです。